メルカリで探す!初心者向けのカメラレンズと選び方のポイント

メルカリで探す!初心者向けのカメラレンズと選び方のポイント

一眼レフカメラやミラーレスカメラを持っていて、追加でカメラレンズを購入したいけれど、どのレンズを選べばよいかわからないという方へ。撮りたいイメージに近づけるためには、まずレンズの基本を知ることが大切です。

この記事では、カメラレンズの種類や特性を解説し、初心者の方におすすめのレンズを紹介します。この記事を読み終える頃には、自分が撮影したい写真に適したレンズのイメージがつかめるはずです。

まずはズームレンズと単焦点レンズの違いを知ろう

カメラレンズを大きく分類するとズームレンズと単焦点レンズに分けられます。まずはこの2つの特徴を把握しましょう。

ズームレンズ:1本でさまざまなシーンに対応できる万能レンズ

その場にいながら被写体に寄った写真も、引いた写真も撮影できる便利なレンズです。1本あれば旅行やイベントなど、幅広いシーンで活躍します。また、複数のレンズを持ち歩く必要がなく、荷物を減らして手軽に撮影を楽しみたい方に最適です。

単焦点レンズ:明るく、ボケ感も美しく撮れるレンズ

ひとつの焦点距離に固定されたレンズです。焦点距離とは、レンズとカメラ本体の光センサーまでの距離を表し、写真に写る画角の広さに影響します。焦点距離が小さいほど画角は広くなり、広い風景を捉える写真に適します。焦点距離が大きくなると画角が狭くなりますが、被写体に寄った撮影が可能です。

ズームができないため、撮影者自身が被写体に近づいたり離れたりして構図を調整する必要があります。それでも単焦点レンズが選ばれる理由は、「暗い場所での撮影に強い」「高速で動く被写体を捉えやすい」「美しいボケ感のある写真が撮れる」といった特徴があるから。

それを可能にするのは、ズームレンズに比べて単焦点レンズは「F値」が小さい特性があるからです。

F値:写真の明るさや背景のボケ感に関わる重要な要素

F値:写真の明るさや背景のボケ感に関わる重要な要素

F値とは、カメラレンズがどれだけの光を取り込めるかを示す値で、写真の明るさや背景のボケ感に大きく関わります。F値は「F1.8」や「F8.0」のように表記され、数字が小さいほど多くの光を取り込むため、暗い場所でも明るい写真が撮れます。一方、数字が大きいほど光の量が制限され、暗めの写真になります。

F値が小さいレンズは、背景を美しくぼかす写真が得意で、ポートレートや料理の撮影に適しています。また、暗所や動きの速い被写体の撮影にも向いています。一方、F値が大きくなるとボケ感は減り、全体がくっきりと写るため、風景や建築物の撮影、資料用の写真などに適しています。

カメラレンズの種類と適した撮影シーン

カメラレンズの種類と適した撮影シーン

カメラレンズは、焦点距離によって細かく種類が分けられます。ここでは、それぞれのレンズの特徴と、どのような撮影シーンに適しているのかをご紹介します。

広角レンズ

焦点距離が短く、写真の画角が広くなります。具体的には、フルサイズカメラの場合焦点距離が35mm以下のレンズを指します。広い範囲を撮影できるため、被写体との距離が近くても多くの情報を写真に収めることができます。

広角レンズに適した撮影シーン

風景写真/建築写真/星空写真/グループ写真/旅先のスナップ

標準レンズ

人間の目で見たときの自然な視野に近い写真が撮れるレンズです。具体的には、フルサイズカメラの場合、焦点距離が50mm前後のレンズを指し、シンプルで違和感のない写真に仕上がります。特にF値が小さい単焦点タイプでは、背景を美しくぼかすことが可能です。幅広い撮影に対応できるため、1本は持っておきたい万能レンズといえます。

標準レンズに適した撮影シーン

ポートレート/スナップ写真/料理や物撮り/日常の記録/風景写真

望遠レンズ

遠くにある被写体を大きく写せるレンズで、フルサイズカメラの場合、焦点距離が70mm以上のものを指します。被写体を引き寄せるような写真が撮れるため、スポーツ、動物、風景の一部を切り取る撮影などに適しています。レンズが大きくなるほど性能は向上しますが、価格も高くなる傾向があります。

望遠レンズに適した撮影シーン

スポーツ写真/動物・野鳥写真/ポートレート/風景写真/天体写真

レンズを選ぶ前にもう少し知っておきたいこと。「センサーサイズ」、「マウント」、「レンズ表記の見方」

ここまでご覧いただいた方は、自分に合ったレンズのイメージがつかめたかもしれません。しかし、失敗しないためには、もう少しだけレンズの基礎知識を確認しておきましょう。

センサーサイズ:画質や画角を左右する要素

センサーサイズとは、カメラ内部の光を感知するイメージセンサーの大きさを指します。センサーサイズが大きいほど解像度が高くなります。また、センサーサイズによって画角も変わります。代表的なサイズはこちらです。

センサーサイズ:画質や画角を左右する要素

35mmフルサイズ

36mm×24mmのイメージセンサーを持ち、フィルムカメラ時代の「35mmフィルム」規格を引き継いでいます。プロ向けカメラに多く採用されています。

APS-C

約23.6mm×15.6mm(メーカーにより異なる)のセンサーを持ち、小型軽量なカメラに多く採用されています。初心者から中級者向けに最適で、レンズの焦点距離がフルサイズ換算で約1.5倍〜1.6倍になります。例えば、50mmレンズを使用すると、約75mmレンズ相当の画角となります。

マイクロフォーサーズ

OLYMPUSとPanasonicの規格で、センサーサイズは約17.3mm×13.0mm。コンパクトで軽量なカメラに採用されており、初心者からプロまで幅広く支持されています。焦点距離はフルサイズ換算で2倍となります。例えば50mmレンズは、マイクロフォーサーズでは100mmレンズ相当の画角になります。

マウント:カメラ本体とレンズを取り付けるための接合部分の規格

マウントとは、カメラ本体とレンズを取り付けるための接合部分の規格を指します。マウントの種類が異なると、レンズを装着できないため、自分のカメラに対応するマウントを確認しましょう。同じメーカーでも、マウントが異なるシリーズが存在するため注意が必要です。例えばCanonの場合、マウントは、EF(フルサイズ一眼レフ用)、EF-S(APS-C一眼レフ用)、RF(ミラーレス用)、EF-M(APS-Cミラーレス用)があります。

レンズ表記の見方:性能を表す必要な情報はレンズに書いてある

レンズ表記の見方:性能を表す必要な情報はレンズに書いてある

これまで紹介してきたレンズの性能や特徴を示す情報は、レンズ本体に記載されています。記載される場所や書き方はメーカーによって若干異なりますが、焦点距離やF値、マウントの種類などがわかるようになっています。

代表的なカメラレンズメーカーと初心者にオススメのレンズ

レンズメーカーには、それぞれ特化した分野や強みがあります。純正レンズはカメラとの完全な互換性があり信頼性が高い一方で、SIGMAやTAMRONといったサードパーティーメーカーはコストパフォーマンスに優れています。

Canon(キヤノン)

Canonは、初心者向けからプロ用まで幅広いラインナップを持つ純正レンズを提供しています。

初心者にオススメのCanonのレンズ

EF50mm F1.8 STM(標準単焦点レンズ) 手頃な価格ながら高画質が得られるコストパフォーマンスに優れた標準単焦点レンズ。160gと軽量・コンパクトで、明るいF1.8が特徴。ポートレートや日常のスナップに最適です。


EF-S24mm F2.8 STM(標準単焦点レンズ) 超薄型・軽量で携帯性に優れたレンズ。焦点距離24mmはスナップ写真や風景撮影に最適。非球面レンズの採用により、画面全体で高画質を実現。APS-Cセンサー搭載カメラにぴったりです。


EF70-300mm F4-5.6 IS II USM(望遠ズームレンズ) スポーツ、野鳥、旅行など幅広いシーンに対応可能な望遠ズームレンズ。光学式手ブレ補正搭載で、手持ち撮影でも安定した写真が撮影可能です。


EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM(広角ズームレンズ) 超広角撮影が可能な軽量ズームレンズ。広い画角で風景、建築、室内撮影に最適。光学式手ブレ補正により手持ちでも安定した撮影が可能です。


Sony(ソニー)

Sonyは、Eマウントを採用したミラーレスカメラ用のレンズで知られており、フルフレームおよびAPS-Cカメラに対応する豊富なラインナップを展開しています。

初心者にオススメのSonyのレンズ

FE 50mm F1.8 SEL50F18F(標準単焦点レンズ) 手頃な価格で明るいF1.8を実現したフルフレーム対応の標準単焦点レンズ。背景を美しくぼかしたポートレートや、日常のスナップ撮影に最適。軽量でコンパクトな設計も特徴です。


FE 85mm F1.8 SEL85F18(望遠単焦点レンズ) ポートレート撮影に最適な中望遠単焦点レンズ。F1.8の大口径により、柔らかいボケ味を活かした撮影が可能です。被写体を際立たせる表現力が魅力です。


E16mm F2.8(広角単焦点レンズ) APS-Cセンサー用の軽量・コンパクトな超広角単焦点レンズ。焦点距離16mmの広い画角は、風景、建築、スナップ撮影に最適です。わずか67gの軽量設計で携帯性に優れています。


Nikon(ニコン)

Nikonは「NIKKOR(ニッコール)」ブランドのレンズを展開しており、初心者向けからプロ用まで幅広いラインナップが揃っています。

初心者におすすめのNikonのレンズ

NIKKOR Z 40mm f/2(標準単焦点レンズ) 軽量でコンパクトな標準単焦点レンズ。明るいF2の開放絞りにより、背景をぼかしたポートレートや暗所撮影に適しています。自然な画角を提供する40mmの焦点距離は、スナップや日常の記録に最適です。


SIGMA(シグマ)

SIGMAはサードパーティーレンズメーカーとして、高品質かつコストパフォーマンスに優れたレンズを提供しています。対応マウントが豊富で、Canon、Nikon、Sony、富士フイルム、Leicaなどさまざまなメーカーに適応する製品を展開しています。

初心者におすすめのSigmaのレンズ

18-50mm F2.8 DC DN(広角〜標準ズームレンズ) APS-Cミラーレスカメラ向けの軽量・コンパクトな大口径ズームレンズ。F2.8の明るい絞りにより、背景をぼかしたポートレートや暗所での撮影が可能です。旅行や日常撮影に便利な汎用性の高いレンズです。


30mm F1.4 DC DN(標準単焦点レンズ) APS-Cミラーレスカメラ向けの大口径単焦点レンズ。F1.4の明るい絞りにより、美しいボケ味と高い暗所性能を発揮します。ポートレート、スナップ、風景撮影など幅広いシーンで活躍します。軽量で持ち運びにも便利です。


Tamron(タムロン)

高品質ながらリーズナブルな価格でレンズを提供する国内のサードパーティーメーカーです。特にズームレンズに強みを持ち、他社では高価な高倍率ズームレンズも比較的安価で手に入るのが魅力です。

初心者におすすめのTamronのレンズ

28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071) フルサイズ対応のSony Eマウント用高倍率ズームレンズです。広角28mmから望遠200mmまでをカバーし、F2.8スタートの明るい開放絞りが特徴。高倍率ズームでありながら小型・軽量設計で機動力に優れており、旅行や日常撮影に便利です。


18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061) 広角から超望遠まで1本で対応できるため、旅行や多目的な撮影に最適です。APS-Cミラーレスカメラ対応で、Sony Eマウントや富士フイルムXマウントモデルが用意されています。

Tokina(トキナー)

広角ズームレンズで高い評価を受けている日本のレンズメーカー。比較的手頃な価格で高品質なサードパーティーレンズを提供しています。特に青空などを撮影した際の独特な青みは「トキナブルー」とも呼ばれ、多くの写真愛好家に親しまれています。対応マウントには、Nikon F、Canon EF、Canon EF-M、Sony E、Fuji Xがあります。

初心者にオススメのTokinaレンズ

atx-i 11-16mm F2.8 CF(広角ズームレンズ) APS-Cセンサー用の超広角ズームレンズで、風景や建築写真に最適です。F2.8固定の明るいレンズとなっています。広角ながら歪みを抑えた設計と高い描写性能が特徴で、広大な風景や室内撮影で活躍します。


Panasonic(パナソニック)

Panasonicのレンズは、主にミラーレスカメラ向けのLUMIX Gシリーズ(マイクロフォーサーズ規格)とLUMIX Sシリーズ(フルフレーム規格)で展開されています。マイクロフォーサーズ規格のレンズは、LUMIX GシリーズやOM SYSTEMのマイクロフォーサーズカメラに対応しており、軽量コンパクトで使いやすいのが特徴です。

初心者におすすめのPanasonicのレンズ

LUMIX G 25mm F1.7 ASPH(標準単焦点レンズ) 軽量コンパクトな標準単焦点レンズで、開放F1.7の明るさにより美しいボケ表現が可能です。シャープな描写と高速静音AFを備え、静止画だけでなく動画撮影にも適しています。コストパフォーマンスが高く、初心者にも最適な1本です。


OM SYSTEM(オムシステム)

OM SYSTEM(OLYMPUS)のレンズは、マイクロフォーサーズ規格に基づき、コンパクトで軽量ながら高性能な光学設計が特徴です。特にマクロ撮影や望遠撮影に強みを持ち、防塵防滴性能を備えたモデルが多く、アウトドアや過酷な環境でも高い信頼性を誇ります。

初心者におすすめのOM SYSTEMのレンズ

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8(標準単焦点レンズ) 明るいF1.8により、美しい背景ボケを活かした写真が撮影可能で、暗い室内でも手持ち撮影が楽しめます。ポートレート、テーブルフォト、風景撮影など幅広いシーンに対応する汎用性の高いレンズです。


M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8(中望遠焦点レンズ) 小型軽量で気軽に持ち運べるため、家族やペットの日常のポートレート撮影に最適です。明るいF1.8により、背景ボケを生かした印象的な撮影が可能で、被写体をくっきり引き立たせます。


Fujifilm(富士フイルム)

富士フイルムは、カメラ以外にも化粧品や医薬品などを手掛ける精密化学メーカーとして知られています。写真用フィルムで培った高度な色彩再現技術を活かした製品が特徴です。APS-Cセンサー向けの「Xマウント」レンズが中心で、特にポートレートやスナップ撮影に適したレンズが多いのも魅力です。

初心者におすすめのFujifilmのレンズ

フジノンレンズ XC35mmF2(標準単焦点レンズ) 軽量かつコンパクトなAPS-C用レンズポートレートやスナップ撮影に最適で、明るいF2の開放絞りにより、美しい背景ボケと暗所での撮影が可能です。コストパフォーマンスに優れており、初心者から中級者まで幅広いユーザーにおすすめです。


メルカリでレンズを選ぶ際の注意点

メルカリでレンズを購入する際には、取引後に後悔しないよう、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。

まず、出品者が掲載している写真をよく見て、レンズ表面に傷やカビ、曇りがないかを確認しましょう。写真が不明瞭な場合は、コメントで追加の画像を依頼するのが賢明です。また、動作確認が済んでいるかどうかや、オートフォーカスや絞りの正常動作が明記されているかをチェックすることも重要です。「ジャンク品」や「未確認」と記載されている商品はリスクが高いため、注意が必要です。

さらに、出品者の評価を確認することも忘れてはいけません。過去の取引で良い評価が多い出品者は信頼性が高い可能性があります。特に、レンズやカメラに関する知識がありそうな出品者であれば、より安心して購入できます。

疑問点や不明点がある場合は、購入前に出品者に具体的な質問をするのが良い方法です。たとえば、「内部にカビや曇りはありますか?」や「オートフォーカスは正常に動作しますか?」など、具体的に聞くことで商品の状態について詳しく知ることができます。

こうした確認を行うことで、メルカリでレンズ購入のリスクを最小限に抑え、安心して取引ができるのであなたが撮りたい写真に合うカメラレンズを探してみてくださいね。