
現代人においてスマートフォンはなくてはならないアイテムとなりました。外出先でスマートフォンの充電がなくなるのは死活問題と言えるでしょう。そんなときに役立つのがモバイルバッテリーです。
すでに多くの人がモバイルバッテリーをお持ちだと思いますが、「充電できればいいや!」と適当に選んでしまっていませんか? 軽くて小さなものから大容量のもの、プラグ付きなどいろいろな種類のモバイルバッテリーが発売されていますが、ライフスタイルや持っているガジェットの数・種類によって、最適なモバイルバッテリーは変わってくるのです。
そこで今回は、自分にピッタリのモバイルバッテリーを探す方法と、タイプ別のおすすめモバイルバッテリーをご紹介します。
選び方の4つのポイントをチェックしよう
自分に合うモバイルバッテリーを選ぶときにチェックしてほしいポイントは「容量」「ポート数」「充電スピード」「PSEマークの有無」の4つです。

ここからは、ポイントごとに詳しく説明していきます。
選び方1|容量を考える
モバイルバッテリーには、5,000mAh(ミリアンペア)や10,000mAhなど、容量の記載があります。自分にどのくらいの容量が必要かを知るためには、「充電したい端末」と「充電したい回数」を考えてみましょう。
たとえばスマートフォンを1台フル充電したいなら5,000mAh、スマートフォンを2台フル充電したいなら10,000mAhと言われています。ただし、スマートフォンの容量は機種によって幅があるため、自分が持っている機種がどれくらいの容量なのかを調べてみることをおすすめします。
また、モバイルバッテリーは充電時に電気ロスが発生するため、実際に充電できるのは記載されている数値の60%〜70%程の容量と捉えておくと良いでしょう。つまり、5,000mAhのモバイルバッテリーなら、3,500mAh程度の容量のスマートフォンを1回フル充電することが可能です。
スマートフォンだけでなく、タブレットも充電したいという方は、こちらも機種により幅がありますが、容量が5,000〜10,000mAh程度なので、スマートフォンも充電すると考えると、15,000mAhや20,000mAhといった容量の多いものがおすすめです。
選び方2|ポート数をチェックする
ポート数とは、モバイルバッテリーから充電できる口数のことです。スマートフォン1台を充電するだけであれば、ポート数は1つで問題ありません。しかし、スマートフォンを2台同時に充電したり、スマートフォンとタブレットを一緒に充電したりすることがある場合は、2口以上のポート数があるものを選びましょう。
選び方3|充電スピードをチェックする
充電スピードを見る目安となるのは出力電力を表すW(ワット)数です。このワット数が大きいほど充電速度が早くなります。スマートフォンの充電であれば18W〜25W、タブレットは30W、PCは65W以上のものを目安にしましょう。
また、モバイルバッテリーの中には「USB PD(USB Power Delivery)」や「QC(Quick Charge)」といった表記のある、急速充電ができる規格もあります。古い機種のスマートフォンの場合は対応していないこともありますが、できるだけ速く充電できるものがいいという方は、こういった急速充電対応のモバイルバッテリーを選びましょう。
選び方4|PSEマークの有無をチェックする
PSEマークとは、電気用品安全法の合格基準に基づいた生産、製品管理をおこなっていることを示すものです。2019年からモバイルバッテリーはPSEマークの表示が義務付けられました。電気用品安全法は、電気用品の危険や障害を防止するための法律であり、PSEマークが付いている商品は安全性と信頼性を担保している商品と言えます。
モバイルバッテリーがPSEの対象商品になった経緯は、モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池を搭載した製品の発火事故が多発したためです。そのため、モバイルバッテリーを購入する際は、必ずPSEマークが付いているものを選びましょう。
※メルカリでは、出品する際に「PSEマーク」が明確に判断できる画像を必ず掲載するというガイド基準を設けています
いろいろな特徴を持つモバイルバッテリーがある! 自分の好みに合わせて選ぼう
ここまで、モバイルバッテリーの選び方をお伝えしてきました。
しかし一言に5,000mAhのモバイルバッテリーと言っても、いろいろな特徴のあるモバイルバッテリーが発売されています。ここからは、タイプ別のおすすめモバイルバッテリーをご紹介します。
コンパクトで軽量なモバイルバッテリー
モバイルバッテリーは日常的に持ち歩くものなので、できるだけコンパクトで軽量なものがおすすめです。5,000mAh〜10,000mAhのモバイルバッテリーの場合は、200g以内であれば軽量なモデルと言えるでしょう。また、コンパクトと言っても、薄型のものやスティック型のものなど、いろいろなかたちがあるので、バッグやポーチのかたちに合わせて選んでみてください。
【容量5,000mAhのおすすめモデル】
・Anker PowerCore III 5000
重量が約113g、サイズが約103×63×14mmで、USB-Aポートと最大出力12WのUSB-Cポートを搭載しています。
・ELECOM 薄型コンパクトモバイルバッテリー DE-C37-5000
重量が約110g、サイズが約63×12.7×92.5mmで、合計最大出力12WのUSB-AポートとUSB-Cポートを搭載。接続する端末を見分けて最適な出力で充電できる「おまかせ充電」に対応しています。
・CIO SMARTCOBY SLIM 5000mAh
重量が約108g、サイズが約88×60.8×12.11mmで、USB-Cポートを2つ搭載。バッテリー残量がデジタル表記でわかりやすいほか、最大PD20W対応で急速充電に対応しています。
【10,000mAhのおすすめモデル】
・CIO SMARTCOBY Pro SLIM
重量が約180g、サイズが約97.6×69×16.2mmで、USB-Cポートを2つ、USB-Aポートを1つ搭載。バッテリー残量がデジタル表記でわかりやすいほか、USB PDに対応しており急速充電が可能です。また、USB-C単ポート最大35Wのためタブレットの充電にも対応しています。
・Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W
重量が約194g、サイズが約107×52×27mmで、USB-Cポートを1つ、USB-Aポートを1つ搭載。USB PDに対応しており急速充電が可能です。また、イヤホンなどの充電に最適な低電流モードも搭載しています。
ケーブル一体型のモバイルバッテリー
ケーブル一体型のモバイルバッテリーはケーブルを持ち運ぶ必要がなく、荷物が少なくできるメリットがあります。
iPhone14以前のモデルで採用されているLightning(ライトニング)端子や、iPhone 15以降やAndroid端末で採用されているType-C端子など、お持ちの機種によって必要なケーブルが異なるので、どの端子のケーブルが内蔵されているかをチェックして購入するようにしましょう。
・CIO SMARTCOBY Pro CABLE
30W出力に対応した容量10,000mAhのモバイルバッテリー。ケーブルは取り外しが可能なため、万が一ケーブルが破損してしまっても交換が可能です。
・Anker Nano Power Bank(12W)
容量5,000mAhの端子一体型モバイルバッテリー。端子は折りたたみ式で、ポーチやバッグに収納しやすい仕様になっています。
・Anker Nano Power Bank(30W, Built-In USB-C Cable)
最大出力30Wに対応した容量10,000mAhのモバイルバッテリー。内蔵のType-Cケーブルは出力だけでなく入力(モバイルバッテリー本体の充電)にも対応しています。
マグネット式ワイヤレス充電モバイルバッテリー
iPhone 12以降のMagSafe(マグセーフ)対応のiPhoneをお持ちの場合は、ケーブル一体型のモバイルバッテリーと同様に、ケーブルを持ち歩く必要がないマグネット式のワイヤレス充電モバイルバッテリーがおすすめです。
背面にピタッとくっつけるだけなので、ケーブルを差し込む手間がなく、より手軽に使用することができます。
Android端末の場合、本体にMagSafeの機能はありませんが、マグネットリングが内蔵されているケースなどを使用することで、マグネット式のワイヤレス充電モバイルバッテリーを使用できるようになります。
・Apple MagSafeバッテリーパック
Apple純正で、容量1,460mAhのモバイルバッテリーです。モバイルバッテリー本体の充電にはLightningケーブルが必要です。
・Anker 621 Magnetic Battery(MagGo)
5,000mAhで7.5W出力のモバイルバッテリーです。異物検知や温度管理機能が付いています。
・Belkin BoostCharge MagSafe対応 ワイヤレスモバイルバッテリー
5,000mAhで7.5W出力のモバイルバッテリーです。折りたたみ式のスタンドが内蔵されており、充電しながら動画視聴やビデオ通話をすることができます。
・MOFT Snap バッテリーパック - MagSafe対応
3,400mAhで7.5W出力のモバイルバッテリーです。モバイルバッテリーの背面もマグネット仕様になっているため、iPhoneにモバイルバッテリーを装着した状態で、さらにスタンドやウォレットといったMagSafe対応アクセサリーを併用することができます。
・ELECOMマグネット付きワイヤレス充電対応モバイルバッテリー(5000mAh)DE-C40-5000
5,000mAhで5W出力のモバイルバッテリーです。過充電・過放電・過電圧・過電流防止機能や、短絡保護機能、温度検知機能といった6つの保護機能を備えています。
・CIO ハイブリットワイヤレスバッテリー
5,000mAhで7.5W出力のモバイルバッテリーです。スタンドが付いており、充電しながらの動画撮影やビデオ通話が可能な他、iPhoneだけでなく、Apple Watchの充電にも対応しています。
タップ一体型のモバイルバッテリー
モバイルバッテリーとしてだけではなく、充電器としても使用できるタップ一体型のモバイルバッテリー。自宅では充電器として、外出先ではモバイルバッテリーとして使用することで、充電器とモバイルバッテリーをそれぞれ所有する必要がなくなります。また、自宅で充電器として使用することで、出先でモバイルバッテリーを使おうと思ったら充電がない……!なんて事態も防ぐことができます。
・Anker 511 Power Bank
5,000mAhで20W出力のモバイルバッテリーです。USB-Cのポートが1つ搭載されており、細長いリップスティック型が特徴。USB PDやQCなどの急速充電規格にも対応しています。
・Anker PowerCore III Fusion 5000
5,000mAhで最大18W出力のモバイルバッテリーです。USB-CポートとUSB-Aポートを1つずつ搭載しています。USB PDやQCなどの急速充電規格にも対応しています。
・Anker PowerCore Fusion 10000
10,000mAhで最大20W出力のモバイルバッテリーです。USB-CポートとUSB-Aポートを1つずつ搭載しています。USB PDやQCなどの急速充電規格にも対応しています。
・CIO SMARTCOBY Pro PLUG
10,000mAhのモバイルバッテリーです。最大30W出力のUSB-Cポートを1つ、最大18W出力のUSB-Aポートを1つ搭載しています。 USB-Cは、USB PDの急速充電規格に対応しています。
・Anker 733 Power Bank
10,000mAhで、最大30W出力のモバイルバッテリーです。USB-Cポートを2つ、USB-Aポートを1つ搭載しています。充電器として使用する場合は、最大60W出力が可能です。
ソーラー充電式のモバイルバッテリー
最後におすすめするのは、電源を必要としないソーラーパネルが内蔵されたモバイルバッテリーです。キャンプや登山といったアウトドアでの使用のほか、ライフラインがストップしてしまうような大規模災害時にも1つ持っていると安心なアイテム。
スマートフォンは、連絡手段としてだけでなく、ラジオやインターネットでの情報収集ツール、防犯ブザー、メモ帳、地図など1台で何役もこなす防災グッズといっても過言ではありません。そのため、災害時の備えとして、準備しておくと良いかもしれません。
ただし、天候に大きく左右されるため、他のモバイルバッテリーやポータブル電源と併用するのがおすすめです。