非対面で荷物を受け取れることから、ここ数年で利用する方が増えた「置き配」。普及と共に、置き配専用のボックスを導入している方も増えています。ただし、置き配ボックスによって素材やサイズ、押印機能の有無などが異なります。この記事では置き配ボックスの導入や買い替えを検討されている方に向けて、選び方やおすすめの商品を紹介します。
置き配ボックスの選び方
置き配ボックスを購入するときは、すぐに使える簡易設置型にするか、工事が必要な工事設置型にするかを最初に決めましょう。
簡易設置型のメリット・デメリット
メリット ・設置がしやすい ・比較的安価な商品が多い ・集合住宅や賃貸住宅におすすめ
デメリット ・固定せずに置くため、防犯対策が必要
簡易設置型は購入してすぐに使用できます。工事が不要で、比較的安価な商品が多いため、気軽に導入したい方に特におすすめです。
素材
ポリエステル製 メリット ・設置しやすい ・比較的安価な商品が多い ・小さく畳める ・軽量 デメリット ・耐久性は低い ・防水性は低い ・荷物を盗まれる確率がある
プラスチック製 メリット ・ポリエステル製よりも頑丈 ・防水加工が施されている デメリット ・金属製に比べると耐久性や防水性は低い
金属製 メリット ・頑丈で防水性が高い ・デザインや機能面でも優れている デメリット ・工事設置型が多く、設置に工事が必要 ・高価な商品が多い
ポリエステルは、主に簡易設置型の置き配ボックスに採用されており、小さく畳めて軽量な商品が多く、手軽に使いやすいです。安価な商品が多いので、お得に購入したい方におすすめの素材になります。
プラスチックも簡易設置型の宅配ボックスに多く採用されています。ポリエステルに比べて頑丈で、防水加工が施されているので、多少の雨でも荷物が濡れにくいです。
金属は頑丈で防水性が高く、荷物が盗まれにくいのが特徴で、主に工事設置型の置き配ボックスに採用されている素材です。
サイズ
置き配ボックスを選ぶときは、通販で注文する荷物の量や箱のサイズを考慮する必要があります。
また、置き配ボックスの設置場所によっては、扉の開閉や通行の妨げになる恐れもあるので、邪魔にならないサイズの商品を選びましょう。
施錠方法
置き配ボックスには、ワンプッシュ式、南京錠式、ダイヤルロック式、電子式などの施錠方法があります。
南京錠式 メリット ・鍵で施錠するため防犯性が高い デメリット ・鍵を紛失すると荷物を取り出せなくなる
ダイヤルロック式 メリット ・鍵の紛失リスクがない デメリット ・商品によってロックのかけ方が異なる
ワンプッシュ式 メリット ・手軽にロックがかかる デメリット ・鍵を紛失すると荷物を取り出せなくなる
電子式 メリット ・防犯性が高い仕組み ・施錠や開錠がやりやすい デメリット ・商品によって開錠の仕方が異なる ・コストがかかる
南京錠式は錠前式の施錠方法です。対応する鍵で施錠・開錠をするため、防犯性が高く、荷物が盗まれにくいという特長があります。
ダイヤルロック式は暗証番号で施錠・開錠する方法です。暗証番号で開けるため、鍵の紛失リスクはありません。ただし、置き配ボックスによって暗証番号を設定する手順が異なるので注意が必要です。
ワンプッシュ式はボタンを押すだけで手軽にロックがかかるので、配達員が荷物を入れやすい施錠方法です。なお、帰宅後は対応している鍵を使ってロックを解除します。
電子式は扉の施錠が自動的に行われる仕組みです。防犯性や利便性に優れていますが、他の施錠方法に比べて高額な商品が多い傾向があります。
置き配ボックスを安価に購入したいなら南京錠式やダイヤルロック式、安全性を重視するならワンプッシュ式や電子式を検討してみましょう。
押印機能の有無
押印(捺印)機能とは、宅配ボックスに印鑑をセットできる機能のことです。
押印機能があると、配達の際に配達員が受領印を代わりに押してくれます。受領印があるとトラブルが起きた際の保証を受けやすいので、置き配ボックスを選ぶときは押印機能の有無を確認しましょう。
おすすめの置き配ボックス8選
簡易設置型
スマートライフ研究所「ルスネコボックス」
参考価格 24,499円(税込)
機能 ・防サビ・防水加工 ・ダイヤルロック式 ・印鑑ケース ・金属製の置き配ボックス
特徴 ・工事や組み立ては不要 ・2Lペットボトル6本がラクラク入る大容量サイズ
スマートライフ研究所の「ルスネコボックス」は、防サビ・防水加工が施されている金属製の置き配ボックスです。金属製ですが、工事や組み立てが不要となっているので、すぐに設置して使用できます。
また、複数の配達物を保管できる大容量サイズのため、荷物が頻繁に届く方におすすめです。ダイヤルロック式で、自分で設定した番号で開錠できるので、鍵を紛失するリスクもありません。番号を忘れてしまってもマスターキーがあるので、万が一のときでも安心です。
グリーンライフ(GREEN LIFE)「宅配ボックス Receibo」
参考価格 55,000円(税込)
機能 ・ワンプッシュ式 ・印鑑ケース
特徴 ・金属製の置き配ボックス ・工事や組み立ては不要 ・設置場所に合わせて前扉の開け方を変更できる
グリーンライフ(GREEN LIFE)の「宅配ボックス Receibo」は、金属製の置き配ボックスです。米10kg相当の箱が2ケース受け取れる大きめのサイズとなっており、扉内側に印鑑を置くスペースがあります。
設置場所に合わせて、前扉の開け方を左開け、右開けに変更することが可能です。施錠方法はワンプッシュ式のため、配達員にもわかりやすく、宅配物の受け取り状態が一目でわかる確認窓も付いています。金属製のため雨風に強く、工事不要なので設置しやすい商品です。
オキッパ(OKIPPA)「置き配バッグOKIPPA」
参考価格 5,980円(税込)
機能 ・セキュリティワイヤー付きの専用ロックと南京錠
特徴 ・ポリエステル製の置き配ボックス ・大容量バックにもなる
オキッパ(OKIPPA)の「置き配バッグOKIPPA」は、バック型の置き配ボックスで、大容量バックにもなります。ポリエステル製の商品で、畳むと玄関に吊るせるサイズですが、広げると57Lの大容量サイズとなります。
セキュリティワイヤー付きの専用ロックと、南京錠の2段階で施錠が可能です。バック内に荷物を入れたあとに南京錠で施錠し、専用ロックで固定する仕組みため、持ち去りの心配もなく安心して使用できます。
ケイ・ジー・ワイ工業「リシム ワイド」
参考価格 37,400円(税込)
機能 ・ワンタッチロック式 ・印鑑ケース
特徴 ・金属製の置き配ボックス ・工事や組み立ては不要 ・宅配便とは別にメール便用の投函口もある ・商品のバリエーションが豊富
ケイ・ジー・ワイ工業の「リシム ワイド」は、宅配便だけでなく郵便物も受け取れる置き配ボックスです。投函口が2種類あるため、メール便と宅配便の両方に対応できます。また、金属製でボックス内に印鑑を置いておくスペースがあることもポイントです。
この商品はワンタッチロック式を採用しており、対応しているキーを使用して荷物を取り出します。なお、同メーカーから同じリシムシリーズの商品が多数販売されており、それぞれサイズが異なるので、購入前に確認しておきましょう。
山善「宅配BOX ソフトタイプピーボ」
参考価格 6,670円(税込)
機能 ・南京錠式 ・印鑑ケース
特徴 ・ポリエステル製の置き配ボックス ・防水性がある
山善の「宅配BOX ソフトタイプピーボ」は、防水素材のポリエステル製置き配ボックスです。使用しないときはコンパクトに畳んで保管することが可能です。
付属品として、南京錠と取り付け用ワイヤーが付いており、内側に印鑑を置くスペースがあります。また、容量が70Lと大きいため、大きめの荷物を受け取ることが可能です。価格が抑えられているため、はじめて置き配ボックスを使う方にもおすすめです。
Umimile(ユミマイル)「宅配ボックス Umimile 大容量 71L」
参考価格 3,980円(税込)
機能 ・南京錠式 ・印鑑ケース
特徴 ・ポリエステル製の置き配ボックス ・防水仕様 ・組み立てが必要
Umimile(ユミマイル)の「宅配ボックス Umimile 大容量 71L」は、コストパフォーマンスに優れた置き配ボックスです。ポリエステルの二重構造となっており、4本の脚部で地面にふれないため、雨の日でも安心です。
表面に配達員向けの説明書が付属しているため、メモなどを別で用意する必要がなく気軽に使用できます。71Lと容量も大きいため、複数の荷物を受け取ることも可能です。
価格が抑えられているので、コストパフォーマンスにこだわる方におすすめです。
そのほかのおすすめ置き配ボックス
ICHIFUJI(イチフジ)「ICHIFUJI 宅配ボックス 折りたたみ」
Nasta(ナスタ)「ナスタボックスソフト」
留守が多い方は宅配ボックスを活用しましょう
置き配ボックスがあれば、不在時だけでなくテレワーク中でも荷物を受け取れるので、再配達の手間がなくなります。荷物を受け取れないことが多い方は、宅配ボックスの設置を検討してみましょう。
コストパフォーマンスを考えるなら簡易設置型、セキュリティ性能を重視するなら工事設置型がおすすめです。メルカリなどのフリマアプリなどで、自分に合う商品を探してみてください。